お腹の不調に悩む方へ|過敏性腸症候群と「低フォドマップ食」のすすめ
- 敦博 森内
- 6月28日
- 読了時間: 2分
「お腹が張る」「急にトイレに行きたくなる」「ガスが溜まりやすい」そんな症状に悩まされていませんか?それは、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
最近、この症状の改善に効果的と注目されているのが、「低フォドマップ(FODMAP)食」です。
◆ FODMAPとは?
FODMAPとは、小腸でうまく吸収されず、大腸で発酵しやすい糖質の総称です。具体的には次の5種類の糖類:
F:発酵性の糖(Fermentable)
O:オリゴ糖(例:玉ねぎ、にんにく)
D:二糖類(例:乳糖=牛乳・ヨーグルト)
M:単糖類(例:果糖=リンゴ、はちみつ)
A:
P:ポリオール(例:人工甘味料、キシリトール)
これらは腸でガスを発生させやすく、お腹の張り・下痢・便秘などの原因になります。
◆ 低フォドマップ食とは?
FODMAPを多く含む食品を一時的に避ける食事法です。主なポイントは以下の通り:
● 避ける食品(高フォドマップ)
玉ねぎ・にんにく・キャベツ
牛乳・ヨーグルト(乳糖)
りんご・梨・スイカ
パンやパスタ(小麦製品)
はちみつ、人工甘味料
● 食べてOKな食品(低フォドマップ)
にんじん・きゅうり・ナス・トマト
米、玄米、そば(グルテンフリー)
バナナ(完熟前)、みかん、キウイ
豆腐、卵、魚、肉
ラクトースフリー牛乳やアーモンドミルク
◆ どうやって実践するの?
除去期(2〜6週間) 高FODMAP食品をすべて避け、お腹の調子をリセット。
再導入期 一つずつ食材を戻し、自分にとって問題のある食品を特定。
維持期 不調を引き起こさない範囲で、自分に合った食生活を続けます。
◆ まとめ
低フォドマップ食は、薬に頼らず食事で腸内環境を整える自然なアプローチ。個人差はありますが、IBSの約75%の人に症状の改善が見られたという研究報告もあります。
「毎日お腹がスッキリしない」「原因不明の下痢や便秘が続く」という方は、一度この食事法を試してみる価値があります。無理せず少しずつ、自分の体と向き合ってみましょう。

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